パートナーと価値観を共有して家計を見直そう!

マネー

お小遣いの値上げを要求されて腹が立った。逆にお小遣いの値上げを要求して怒られた。なんてことはありませんか?

ケンカに発展することもある家計の問題。その背景にはお互いに「節約してるのに」「必要なお金なのに」といった認識のズレがあるのかもしれません。

今回は家計の支出や相手と価値観を理解し合うために、落ち着いて話し合う方法をご紹介します。

■支出項目を確認して共有しよう!

まずは現状を把握するために支出を洗い出しましょう。

紙に『食費』『日用品』『電気』『ガス』『保険料』『投資』など支出項目を箇条書きで記入します。この際『電気』『ガス』『水道』を『水道光熱費』としてまとめないように、項目は出来るだけ詳細に書き出してください。

このリストを自分、パートナー、結果を書き込む用の3部用意します。

2人で思い返すことで、お互いが気付いていなかった支出が見えてくるかもしれません。

■自分の優先順位を確かめよう!

一人1部ずつ手元に置き、次の3つのルールを守って支出項目の隣に優先順位を書き込んでください。

①金額を気にしない。

「服装にこだわりはないけど、家族と旅行がしたい」と思えば『衣服』より『レジャー』の順位を高く設定してください。

ここでは個人の優先順位を確認することが目的です。金額より自分が何にお金を使いたいのかを素直に順位付けしてください。

②相談しない。

認識のズレを解消するためには、相手の意見に影響されず自らの価値観を把握することが重要です。まずは口出しせず自分の考える順位を書きましょう。

③時間を決める。

時間を意識することで集中できます。10分でも20分でもお互いに適切だと思う時間を相談して設定してください。

■話し合って2人の優先順位を決めよう!

個々で作った優先順位を元に、2人の優先順位を余った1部に書いていきましょう。

例えば「最近の夏は暑いし、エアコンをこまめに消すのがストレス」と感じれば『電気』の項目を高めに、「スマホがあるから固定電話はいらない」と思えば『固定電話』の項目を低めに順位付けしていきましょう。

自分の意見を押し通さず、相手の意見を尊重しながら話し合えれば、互いの理解も深まります。

もし意見がまとまらない場合はポイント制を導入してランキング形式にするのもおすすめです。

例えば下の図では支出項目が17項目あるので1位が16pt、最下位が0ptになるよう順番にポイントを振り分けていきます。後は各項目の合計ポイントを算出し、ランキングを作成すればわかりやすいですよね。

■目標金額を設定しよう!

ここまできたらあとは出来上がった優先順位を元に目標金額を決めていくだけです。

まずはインターネットで自分達の家族構成に合った支出割合を探してみましょう。

見つけたら、2人の優先順位の真ん中に位置する項目を確認し、その割合を『理想的な支出割合』の同じ項目に適用します。

例えば、上の図では2人が考えた優先順位の真ん中は9位の『レジャー・帰省』になります。これを『理想的な支出割合』が5%であれば『レジャー・帰省』の割合を5%に設定します。

次に上位(上の図では1位〜8位)は『理想の支出割合』の同じ項目より割合を増やし、下位(上の図では9位〜17位)の項目は割合を減らします。

最後に100%になるように微調整して、金額を出せば完成です。

■おわりに

いかがでしたか? 節約から始めるのもいいですが、相談しながら家計を見直すと余分な支出が見つかるかもしれません。また話し合う過程で目標意識が共有でき、お互いの価値観も知ることができます。

出産などのイベント毎や1年に1度など都度都度、話し合うと認識のズレもなくなると思います。

ぜひ試してみてください。

執筆者:鍛治田祐子

■ファイナンシャルプランナー

【保有資格】CFP®認定者 1級ファイナンシャルプランニング技能士

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